
こんにちは、けぴです。
この記事では、以前から私が気になっていたエッセイ「今日もていねいに。」をご紹介します。
「今日もていねいに。」は、『暮らしの手帖』の元編集長の松浦弥太郎氏の著書です。
自身が実践している日々を大切に生きる秘訣を、松浦氏がとてもわかりやすく綴っています。
とにかく文章のリズムがよいので、1ページ目から最後までストレスを感じることはありません。
私が特に印象に残った内容は、松浦氏の人とのかかわり方です。
性格が合わない人とはなるべくかかわらないように行動するのが一番だと、日頃私は思っています。
しかし、どうしてもかかわらなくてはならない場合もありますよね。
「出会う人すべてが、自分に何かを教えてくれる先生と思えば、相手のファッションや見てくれ、性格の良し悪しすら気にならなくなる」と松浦氏は語っているのです。
たしかに、相手を苦手だと思いながら接するよりも、本書にあるように何か教えてくれる先生かもしれないと興味を持っている方が人生を楽しめるでしょう。
人に生かされ生きているという真実を忘れてはいけませんね。
本書の中で私が共感したのは、持ち物にしても食べ物にしても、松浦氏がこだわりをもって丁寧に日々を過ごしている部分です。
とくに食事。
「今の自分が選べるなかで、最良の食事は何か?」ときちんと考え選択することを松浦氏は提案しています。
お金をかけなくても、毎回自分で作らなくても、心のこもった食事をした方がいいと。

私も同じ考えです。
コンビニのおにぎりやサンドイッチは確かにおいしいと思います。
しかし、私の経験からも、コンビニのおにぎりなど作り手が見えない味気ない食事よりも、母が作ってくれたおにぎりの方が心がほっこりしたものです。
このように松浦氏の気付きは、決して特別なものではありません。
高校をドロップアウトし、アメリカを放浪した経験などを重ねた松浦弥太郎氏が、ずっと自分と向き合って生きてきたからこそ得たものなのでしょう。
「失敗」や「暗黒時代」と表現したような自身の当時の経験を、松浦氏は「宝物」に変えたのです。
「今日もていねいに。」という作品は、日々きちんと生きる意味を再確認するきっかけを私に作ってくれました。
読み進めるにつれて、猫背だった背筋がシャンと伸ばされてしまう作品なのです。
本作は『暮らしのなかの工夫と発見ノート』の1作目の「今日もていねいに。」になります。
ほかに、「あたらしいあたりまえ。」や「あなたにありがとう。」などが続きます。
日々の生活を豊かにしたいと思う方はヒントが沢山書かれていますので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
